目からウロコのポイントチェックⅠ ヴァイオリン・レッスン58の上達例
目からウロコのポイントチェックⅠ ヴァイオリン・レッスン58の上達例
discography

目からウロコのポイントチェックⅠ ヴァイオリン・レッスン58の上達例

目からウロコのポイントチェックⅠ ヴァイオリン・レッスン58の上達例

出版社からのコメント
待望の新刊がついに刊行!
ヴァイオリン初心者から上級者まで “上達への悩み事”はこれで解決!
「最近、どうも弓の歯切れがわるいなぁ」、「なんでこんなに音程がとりにくいんだろう」
いろんな悩みによく効く! 目からウロコの解決法がココに!
「自分の知っていることは何でも教えます」オーケストラのコンサートマスターとして
活躍する深山先生が問題解のポイントを教えてくれます。
「小指のヴィブラート」「肩当ての角度、高さ」「弓がバタバタしてしまう」などなど、
具体例や曲名から探せる索引付き

 

著者からのコメント
~はじめに~
かつて「ストリング」という弦楽専門誌がありました。本書(第1巻)は、
その「ストリング」に12年2か月に亘って連載してきた「目からウロコのポイントチェック」
の中から、最初の2年7か月分をまとめたものです。

この本は、どこから開いていただいても結構です。例えば「最近、どうも弓の歯切れがわるいなぁ」
と思えば、その類のケース(Case)を読んでください。「なんでこんなに音程がとりにくいんだろう」
と悩んでいる方、どこかのケースで仲間が同じ悩みの解決の糸口をつかんでいるかもしれません。
私は、4歳からヴァイオリンをやっていましたが、中学ではラグビーに没頭してヴァイオリンは
中断していましたし、高校の途中までは、プロのヴァイオリニストになろう、
などとは思ってもいませんでした。そして、いざプロになろうと思ったとき、
それまでのブランクもあり、とても苦労したのです。
当時は、生まれつき弾けている人と弾けない人は分かれている・・・位の考え方もありましたから、
「ここはどうやって弾くんですか?」などと平気な顔をして先輩や仲間に聞くことも一瞬ためらいました。
聞いても、はじめから弾けているので「わからない」し、コツをつかんだ人は、
そう易々とは教えてくれない。翻訳されたテキストは包括的にして難解を極め、
途中でこんがらがってしまいます。今、考えると、そんな時代だったのです。
信頼できる先生方に金魚の糞の如く付いてまわり、テクニックを教えてもらったり、
その先生の物まねまでして、盗もうとしました。「つかんだ!」と思ったことは、
安心しないで常にアップデートを試みていないと、思わぬ方向へ行ってしまうことも気付きました。
そして「基本らしきもの」が見え始めたのが40才を越えたころでしょうか。
「自分の知っている限りのことは何でも教えていこう」と思ったのです。

この本は、まだ、お伝えしたい事柄の一部ではあると思いますが、読んでいただくことにより、
より多くの方がヴァイオリンをもっともっと好きになっていただけたら幸せに存じます。

 

~あとがき~
本書『目からウロコのポイントチェックⅠ』は、「はじめに」でも触れたように、
弦楽専門誌への連載をまとめたものです。一度書籍とし刊行されましたが、残念ながら、
その出版社の事情で絶版となってしまいました。しかし、その後もヴァイオリン・ファンの皆様から
「あの本を入手したい」との強いご希望が続き、このたび装いも新たに刊行することができました。
再び皆様に手に取っていただくことができることとなり、大変うれしく思います。
今後、さらに2巻、3巻と刊行したいとも考えておりますので、楽しみにしていただければ幸いです。
新装版の出版にあたり、株式会社スタイルノート 池田茂樹様、深山アカデミー 中山明后様、
元ストリング編集長 青木日出男様に、この場を借りて深くお礼申し上げます

2015年5月  深山尚久