目からウロコのポイントチェックⅡ
目からウロコのポイントチェックⅡ
discography

目からウロコのポイントチェックⅡ

目からウロコのポイントチェックⅡ

出版社からの内容紹介
弊社ストリングにて連載中のヴァイオリニスト深山尚久氏による『目からウロコのポイントチェック』。
2000年5月号から02年の12月号までをまとめた1巻目に続き、
2003年の1月号から05年12月号までの3年間をまとめた2巻目。
本書はご自身が興味を持ったところから読むことができるように、
具体例や曲目から検索することができるようになっています。

 

出版社からのコメント
ヴァイオリンの初心者からプロの演奏家、子供から大人……あらゆる方々から大きな支持をいただいた
『目からウロコのポイントチェック』の第2弾です。
第1弾と同じく、ヴァイオリンと意思の疎通を図るべく、深山尚久先生の的確なポイントチェックに
よって文字どおり、正に目からウロコが落ちるがごとく、壁や疑問が氷解していくでしょう。

 

著者からのコメント
本書はストリング誌2000年5月号から始まった〔目からウロコのポイントチェック〕を
2002年の12月号までまとめた1巻目に続き、2003年の1月号から2005年12月号までの
3年間をまとめた2巻目になります。
1巻目と同様、興味を感じるコーナーから読んでいただけるように作ってあります。

回を重ね、毎月取材し、原稿を書いているうちに、何度も同じようなパターンに出くわしました。
しかし、これはあくまでも”似たような…”であり、決して”同じ…”ではありません。
以前と重なってくる症状でも、受講者の性別、年齢、環境、人柄、などは千差万別で、毎回、
光を当てるアングルを変えることによって、それぞれに理解を深めてもらいました。
場合によっては同じ到達点を目指しながら、人により、逆のことを提示することがあるほどです。
しかし、その都度、私は最後に一つ、様々なパターンでも必ず共通していることを、
その時の状況にうまく適応する形になるよう表現を変えて伝えるようになってきていたことに気づきました。

そのテーマは、「ヴァイオリンと意思の疎通を図ろう」というものです。
弓の動きを感じ、弓と会話をする。そして、楽器から出てくる音をよく聴く。
こんな音を出してみたいと思い、弾いてみると楽器からは違った答えが出てきたりして、
そこで、やり取りが始まるのです。
冷静に考えれば、ヴァイオリン自体に自主性があるわけではなく、全ては演奏者から端を発していますが、
いわば使っている道具がベストパートナーになっていくことが、スキルアップの秘訣の一つですから、
手にしたものを擬人化する考え方は、大切な感覚ではないかと思います。

言うまでもなく、ヴァイオリンは魅力的な楽器です。そして演奏の上達は長い道のりです。
しかし、この不可思議な者…と付き合うことによって、生きて行く上で、
思わぬメッセージをもらうこともある。そんな付加価値がこの楽器には潜んでいるのです。
本書を読み、実践してみて「やっぱり、やってて良かった!」と思っていただけたら大変幸せに存じます。

第2巻出版に際し編集を担当した中山明后様、お世話をいただいたレッスンの友社の河村純一社長、
そして現在も連載中のこのコーナーに情熱を持って取り組んでいただいている青木日出男編集長に、
この場を借りて、深くお礼申し上げます。

2009年4月  深山尚久